スーパーで見かける野菜や果物の袋詰めやパック詰め。その作業を担うのが、青果の袋詰めのパート・アルバイトです。
未経験でも始めやすく、短時間勤務やシフトの融通が利きやすいことから、主婦やシニア層を中心に人気を集めています。
とはいえ、「立ち仕事で体力が必要そう」「どこまで作業するの?」といった不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、青果の袋詰めバイトの具体的な仕事内容や職場の環境、働くメリット・注意点までを詳しくご紹介。応募前に知っておきたいポイントを、わかりやすくまとめました。
青果の袋詰めバイトとは? 基本情報をチェック

青果の袋詰めバイトは、野菜や果物を袋やパックに詰めて売り場に並べるための準備を行う仕事です。
一見シンプルな作業に見えますが、品質の見極めやスピード、衛生管理など、現場を陰で支える大切な役割を担っています。
まずは、袋詰めバイトの基本的な仕事内容と、実際に働く職場の種類について見てみましょう。
袋詰めパートは野菜と果物を “袋詰め” する仕事
袋詰めの作業は、その名の通り、複数の野菜や果物を決められた数や重量で袋に詰める作業を行います。
たとえば「きゅうり3〜4本を1袋にまとめる」「リンゴを重さで量って袋詰めする」など、商品ごとに細かいルールが設定されているので、指示に沿って作業を進めていきます。
扱う商品によっては作業内容が異なることもあるため、ルールに慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、一度覚えてしまえば大丈夫。
次に何をすればよいかが自然と身につき、ルーティン作業としてスムーズにこなせるようになるでしょう。
基本的には未経験でも始めやすい軽作業なので、主婦やシニア世代からも人気を集めている仕事です。
袋詰めバイトの職場はスーパー・市場・工場が中心
青果の袋詰めバイトは、主に以下のような職場で募集されています。
● スーパーマーケットのバックヤード
店頭に並ぶ野菜や果物を袋詰め・ラベル貼り・品出しまで担当。作業と売り場が近く、鮮度にも気を配る必要がある。
● 青果市場や仲卸業者の作業場
大量の商品を流れ作業で袋詰め。スピード重視で、早朝勤務や短時間勤務の求人も多数あり。
● 食品工場・青果加工センター
ベルトコンベア上でのライン作業が中心。カット野菜や業務用商品の袋詰めも含まれる場合あり。
いずれの職場でも共通しているのは、立ち仕事であること、そして衛生管理が徹底されていることです。
作業時は手袋や帽子の着用が基本で、衛生面には細かなルールがありますが、マニュアルに沿って対応すればそれほど難しくはありません。
なお、作業場は常温または冷房の効いた室内が多く、冷蔵室のような厳しい寒さを気にする必要はあまりありません。そのため、体力に不安のある方でも、比較的安心して働くことができるでしょう。
青果の袋詰めバイトの具体的な仕事内容|職場によって違いあり!

袋詰めバイトは「ただ詰めるだけ」と思われがちですが、実際にはさまざまな工程があります。商品ごとにルールや流れが決まっており、職場によっては担当業務が細かく分かれていることも。
ここからは、袋詰めの現場でよく見られる仕事内容を具体的にご紹介します。
袋詰め・梱包|野菜や果物を決められた数量で詰める作業
もっとも基本的な作業が、青果を袋やパックに詰める「袋詰め・梱包」です。
商品ごとに「3本入り」「500g詰め」などの基準が設けられているので、それに合わせて見た目を整えながら丁寧に詰めていきます。
必要に応じて空気を抜いてシーラーで閉じるといった作業が含まれることもあります。
きゅうり、にんじん、じゃがいも、ミニトマトなど、袋詰めされる青果はさまざまなので、商品を傷つけないように優しく扱うことも大切なポイントです。
計量・選別|規格に合った青果を選び、重さを測る
商品によっては、一定の重さで袋詰めする「計量」作業が発生します。
たとえば、「リンゴを500gずつ詰める」といった場合は、はかりを使って数個を組み合わせながら重さを調整していきます。
また、袋詰めする前には傷や変色、サイズなどを確認する「選別」作業も必要不可欠。とくにスーパーマーケットでは、品質のばらつきが見た目やクレームにつながることもあるため、念入りなチェックが欠かせません。
値札・シール貼り|販売に必要な情報を丁寧に表示
袋詰めが終わった商品には、値段や品名、バーコードなどが印字されたラベルを貼る作業があります。
この工程は、「値札貼り」「シール貼り」とも呼ばれ、売り場でのスムーズな販売を支える大切な作業です。
お客さまが手にとってすぐに必要な情報がわかるよう、貼る位置や向き、貼り忘れがないかを確認するのも重要なポイント。
この作業は、職場によっては自動ラベル機を使用することもあります。機械の操作が必要になりますが、いずれも操作はシンプルなので、すぐに慣れることができるでしょう。
品出し・陳列|売り場に並べ、鮮度や見栄えを整える
スーパーなどの現場では、袋詰めした商品を売り場に並べる「品出し・陳列」も担当することもあります。
売れ行きを見ながら、空いたスペースに補充したり、手前から売れるように並べ替えていくことで、売り場全体の印象をきれいに保つことができます。
生鮮食品はとくに見栄えや鮮度が重視されるため、商品が乱れていたら並べ直すなど、ちょっとした気配りがあると売場の印象もグッと良くなります。売場全体の整った印象は、商品の鮮度や品質の良さも伝えることができるでしょう。
作業場の清掃・衛生管理|使用後の道具を洗い、作業場を清潔に保つ
青果を扱う職場では、衛生管理が非常に重要視されます。袋詰め作業で使用したトレーや作業台、ナイフやハカリなどの道具は、作業終了後にその都度、洗浄・消毒が行われます。
また、落ちた葉やごみを掃除したり、作業台を拭き上げたりと、日常的な清掃作業も業務のひとつ。清潔な環境を保つことで、安全で安心な商品づくりにつながります。
その他関連業務|※ 職場によって異なる作業もあり
その他、現場によって異なる作業が加わるケースもあります。
たとえば、カット野菜の製造補助、産地・品質表示の確認、商品の個数チェック、お客様からの簡単な問い合わせへの対応などがそれにあたります。
すべての業務を一度に任されるわけではありませんが、柔軟に対応できる姿勢があると重宝されやすいでしょう。
青果の袋詰めバイトは未経験でも始めやすい! 3つの魅力とは?

青果の袋詰めバイトは、「難しそう」と感じている方にこそ知ってほしい、実は始めやすくて働きやすい仕事です。
接客のない職場も多く、黙々と作業に集中したい人や、短時間だけ働きたい人にもぴったり。ここからは、未経験からスタートする人が安心できるよう、袋詰めバイトの魅力を3つのポイントに分けて紹介します。
① シンプルな作業で覚えやすく、未経験でも安心
袋詰めの作業は、野菜や果物を袋に詰める、重さを量る、シールを貼るといったシンプルな工程が中心です。
扱う青果の種類や作業手順に多少の違いはありますが、手順が明確に決まっていることが多く、多くの人が数日〜1週間ほどで基本をマスターできるといわれています。
また、職場によっては作業の流れを丁寧に教えてくれたり、困ったときにすぐ相談できる体制が整っていたりと、未経験者へのフォローもしっかりしている点も安心ポイント。
ブランクのある方や、久しぶりに仕事を始めるという方にも、無理なく始めやすい環境といえるでしょう。
② 接客なしの職場も多く、黙々と作業できる
職場によっては、袋詰めや計量、シール貼りといった裏方作業が中心となり、基本的にお客様と関わる機会がありません。黙々と作業するのが好きな方には、ぴったりの環境です。
また、一つひとつの作業に集中できるので、時間が経つのが早く感じられるという声も聞かれます。
「人と話すのが少し疲れる」「落ち着いた仕事がしたい」と感じている方にも向いているでしょう。
③ シフトの融通が利きやすく、短時間勤務も可能
青果の袋詰めバイトは、早朝〜午前中のシフトが多く、短時間で働けるのが特長です。1日3〜4時間程度から働ける職場も多く、家庭との両立や副業にも◎
週2〜3日だけ働きたい、扶養の範囲内で収めたい、といった希望にも対応しているところが多く、育児や家事との両立など、自分のライフスタイルに合わせやすいのが魅力です。
袋詰めバイトは意外と体力が必要? よくあるトラブルと注意点

ここまでは、袋詰めバイトの魅力や働きやすさを中心にご紹介してきましたが、ここからは、ちょっと気になる実際の現場でよくあるトラブルや気をつけたいポイントをご紹介。
青果の袋詰めバイトは、未経験からでも始めやすく働きやすい仕事ですが、「想像していたより大変だった」と感じる声もゼロではありません。
事前に知っておけば防げること、慣れれば無理なく対応できることも多いため、要チェックです。
立ち仕事が多く、長時間の作業には “慣れ”が必要
袋詰め作業は、基本的に立ったままの姿勢で行う事業所が多いです。
そのため、短時間勤務であっても、立ちっぱなしで同じ姿勢を保つことに慣れていないと、足腰が疲れやすく感じることもあるでしょう。
慣れるまでは、クッション性のある靴を履く、こまめにストレッチをするなどの対策をとるなどして、体への負担を和らげましょう。
特別な体力が必要な仕事ではありませんが、「体を動かすのが久しぶり」という方は少しずつ慣らしていくのがおすすめです。
時間内に作業を終わらせるスピードが求められる
袋詰めの作業には、一定のスピード感が必要になる場面もあります。
とくに出荷や陳列の時間が決まっている職場では、「◯時までにこの作業を終わらせる」といった締切が設定されていることも。
慣れてくれば自然とペースがつかめるので、最初のうちは焦らず、「正確に、丁寧に」作業することを優先しましょう。スピードアップは、仕事に慣れてからでもじゅうぶん間に合います。
冷蔵室や作業場が寒いこともあり、防寒対策が必要
青果を扱う現場では、作業場の温度がやや低めに保たれていることもあります。とくに夏場と比べて冬の現場では「思っていたより寒い」と感じることもあるかもしれません。
作業中は動きやすさも大事なので、薄手のインナーやアームカバー、滑りにくい靴下などを活用して防寒対策をすると快適に働けます。寒さが気になる方は、事前に職場環境を確認しておきましょう。
給料・勤務時間・シフト事情|袋詰めバイトの条件をチェック!

青果の袋詰めバイトは、未経験から始められる軽作業の中でも、給与や勤務時間など、比較的労働条件が安定しているのが特長です。
ここからは、気になる時給の相場や待遇、シフトの傾向など、応募前にチェックしておきたいポイントをまとめて見てみましょう。
時給相場の目安|平均1,000円〜1,200円が中心
袋詰めバイトの時給の相場は、地域や勤務先の業態によって異なりますが、おおよそ1,000円〜1,200円がボリュームゾーンです。
多くの職場では、単純作業でありながらも食品分野ということもあり、最低賃金を少し上回る水準からスタートすることが多いようです。
また、都市部や深夜・早朝手当がつく現場では、時給1,300円前後になることも。
効率的に稼ぎたい方は、こういった条件付きの求人に絞って探すのもひとつの方法です。
シフト・勤務時間|早朝・午前中のシフトが多め!週2日〜OKの職場も
青果の袋詰めバイトは、朝の時間帯に集中して働ける職場が多いのが特長です。とくにスーパーや青果市場では、開店や出荷の時間に合わせて準備を行うため、6〜9時ごろの早朝スタートが中心となります。
勤務時間は、1日3〜4時間程度の短時間シフトが主流。体力面に不安がある方や、家事・育児・Wワークと両立したい方にも働きやすいスタイルです。
また、週2日〜勤務OKの職場や、曜日固定・時間帯応相談の職場も多く見られます。
土日祝のみの勤務や、平日のみのシフトも選べる場合があるので、自分の生活リズムに合わせた働き方が可能でしょう。
「午前中だけ働いて午後は自分の時間に」「フルタイムは難しいけど少しだけ収入を得たい」そんな希望に合う働き方が見つけやすいのも、袋詰めバイトの魅力のひとつではないでしょうか。
待遇と制度|柔軟な働き方を支えるサポートも充実
袋詰めバイトは、短時間勤務が可能な柔軟な働き方に加え、制度面のサポートが充実している点も大きな魅力です。
とくに大手のスーパーマーケットやチェーン店では、福利厚生やシフトの柔軟性など、働きやすさを支える制度が整っていることが多く、安心して働ける環境が用意されています。
待遇面では、交通費支給や制服貸与に加え、有給制度や社会保険完備(長期勤務の場合)といったサポートが充実している職場が多く、「扶養の範囲内で働きたい」「長く安定して働きたい」など、多様なニーズに対応できる環境が広がっています。
また、日払い・週払いに対応した求人や、単発・5日間だけの短期バイトなど、スポット的に働きたい方に向いている求人も多数。
「学歴不問」「未経験OK」「年齢不問」といった記載のある求人も多く、10代から50代以上まで、幅広い年齢層の方が活躍できるでしょう。
さらに、服装自由・シフト応相談・面接地が選べるなど、働く人の状況に配慮した柔軟な条件がそろっている求人も見られます。
条件面が気になる方も、自分に合った働き方を見つけやすい仕事といえるでしょう。
応募方法と採用のコツ|未経験でも受かるポイント

袋詰めバイトは、未経験から始める方も多く、比較的応募しやすいお仕事です。とはいえ、求人の探し方や、応募時に気をつけたいポイントが分からないと不安に感じることもあるかもしれません。
ここからは、求人情報のチェック方法から、面接でのアピールのコツまで、初めてでも安心して応募できるためのポイントをわかりやすくご紹介します。
応募先はどこで見つかる? 求人サイト・スーパー・派遣を使い分けよう
袋詰めバイトの求人は、いくつかのルートから探すことができます。自分に合った方法で、情報をチェックしてみましょう。
求人サイトから探す
最も一般的なのは、アルバイト・派遣系の求人サイトで探す方法です。
勤務時間や給与、勤務地などの条件をまとめて比較できるので、未経験OKの求人を効率よく見つけたい方におすすめです。
検索機能を活用すれば、「平日だけ」「週2日〜」「短期・単発」などの細かい条件で絞り込むこともできます。
スーパーなどが発信している情報をチェック
スーパーマーケットが自社で直接募集しているケースもあります。
公式サイトにある「採用情報ページ」や、店舗の入り口に掲示されたスタッフ募集の張り紙もこまめにチェックしてみましょう。
こういった求人は地域限定や短期募集など、求人サイトには出ていないレア情報が含まれていることも少なくありません。
実際に店舗の様子を見てから応募できるので、「職場の雰囲気が気になる」という方にも向いています。
派遣会社を通じて応募する
派遣会社に登録して、紹介を受ける形で働く方法もあります。
派遣経由の求人は、単発や週払いOKといった柔軟な働き方に対応しているものも多く、スケジュールの自由度を重視したい方におすすめです。
条件の交渉や日程調整も代行してもらえるので、はじめての方でも安心してスタートしやすいでしょう。
面接では「真面目にコツコツ働ける」ことをアピール
袋詰めバイトの面接では、特別なスキルや経験を聞かれることはほとんどありません。それよりも大切なのは、「与えられた作業をコツコツと丁寧にこなせるか」という前向きな姿勢です。
たとえば、「単純作業でも最後まで責任をもって取り組みたい」「細かい作業が得意」など、真面目に仕事と向き合う気持ちが伝わるエピソードがあると好印象でしょう。
その他、過去のアルバイト経験や家庭での作業習慣など、日常的な経験をうまく活かして伝えるのもおすすめです。
面接官は「この人なら安心して任せられそう」と感じられるかを見ています。職場全体での作業の流れや協力も必要になるため、周囲と協調できる人柄も評価されやすいでしょう。
「清潔感」もマスト! 好印象を与えるポイント
食品を扱う職場では、衛生面への配慮が非常に重視されます。
面接時にはスーツでなくても構いませんが、清潔感のある身だしなみが基本。髪型や爪の長さにもさりげない気配りがあると好印象です。
また、言葉遣いや受け答えの様子も評価のポイントになります。明るく丁寧に対応することを意識するだけで、男女・年齢問わず良い印象を残せるでしょう。
緊張しすぎず、「この職場でどんな風に働きたいか」を自分の言葉で伝えることができれば十分です。
まとめ
青果の袋詰めバイトは、シンプルな作業で始めやすく、短時間勤務や柔軟なシフトに対応した職場も多いことから、主婦や10代、20代の学生、シニアまで幅広い年代の方に人気のお仕事です。
派手さはないけれど、自分の手で仕上げた商品が売り場に並び、たくさんの人のもとに届いていく実感は、やりがいにつながるのではないでしょうか。
また、アルバイト・派遣・単発など働き方の選択肢が多いのもこの職種の魅力です。
未経験の方でも安心してスタートできる環境が整っているので、「少しだけ働きたい」「生活に合わせて働きたい」そんな希望を叶えたい方にはぴったりです。
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