アパレル業界で店長や広報として活躍した後、キャリアアドバイザーとして新たなキャリアをスタートさせた仲村さん。
なぜ業界を変えることを選んだのか、そして未経験からのチャレンジで感じた違いや成長について率直に語っていただきました。人と関わる仕事への情熱と、新しい環境に飛び込む勇気が伝わる対話をお届けします。
- 名前:仲村麻実(33歳)
- 出身:神奈川県
- 趣味:カメラで写真を撮ること、コーヒーを飲むこと(家で豆から挽きます)、犬の散歩
- 好きなアーティスト:羊文学
仲村さんのキャリア経歴(アパレル業界での経験)
——まずは自己紹介をお願いします。
仲村:仲村と申します。大学卒業後、アパレル業界に入りました。最初は某大手アパレルブランドの会社で5年勤め、3年目からは店長を務めさせていただきました。その後、自分が顧客として好きだった別のブランドに転職し、2年間勤務。2年目には新ブランドのPR担当として、ブランドローンチに携わりました。そして3社目が現在のオイシルです。
——アパレル業界での具体的なお仕事内容を教えてください。
仲村:1社目の某大手アパレルブランドの会社では、主に百貨店に配属されて3〜4人の部下を持つ店長として働いていました。正社員だけのチームで、売上を取るために精鋭部隊で取り組んでいました。
2社目では、最初は店舗で1年働いた後、会社の10周年に合わせて立ち上がる新ブランドのPR担当になりました。SNS投稿や撮影が主な業務で、新ブランドの露出を増やすために裏方として準備を進めていました。
——その新ブランドはどのような反響がありましたか?
仲村:反響はめちゃくちゃありました!オープンして1時間でオンラインの商品が一部ソールドアウトするほどでした。ブランドのインスタグラムは新規で始めたので0からのスタートでしたが、退社時には8万人までフォロワーが増えていました。インフルエンサーに協力してもらうための交渉などにも力を入れました。
経歴
- 2016年…大手アパレル企業
- 2022年… 某アパレル企業
- 2025年…株式会社オイシル
オイシルへの転職理由と入社経緯
——なぜ某大手アパレルブランドの会社を辞めることにしたのですか?
仲村:店長として働いていましたが、次のステップとして本社勤務やエリアマネージャーのような役職を目指していました。しかし、コロナの影響で売上が下がっていた時期で、ポジションも充足していて何年先まで空きがあるか分からない状況でした。また、スタッフからの昇格よりも外部から人材を採用する傾向もあったので、現実的に難しいと感じたのが転職理由の一つです。

——2社目を辞めたきっかけは何だったのですか?
仲村:2社目では念願のPR担当になれて目標は達成できたのですが、アパレル業界に対して「やりきった感」がありました。また、アパレル業界という特殊な環境での経験しかなく、社会人として今後のキャリア形成を考えた際に、別の業界でもチャレンジしてみたいという気持ちがわきました。
——世の中との接点を求めていたということですね。
仲村:はい。大学の友人は会計士になっていたり、高校の友人は看護師になっていたりと、いろんな業界で活躍していて、彼らと会話するときに「自分が知らないことが多い」と感じることがありました。パートナーもニュースをよく見るサラリーマンで、時事問題の話になると「知らないです」と言うしかなくなってしまう。そういう状況から抜け出したかったんです。
——なぜ人材業界、特にキャリアアドバイザーという職種を選んだのですか?
仲村:人と関わる仕事がしたいという思いがありました。販売職の期間が長く、店長の時も常に売り場に立ってお客さんと接していたので、人と関われる仕事に就きたいーと思いました。
また、アパレル以外の業界で自分の経験を生かせる場所を探していたんです。本部系の仕事や人事なども視野に入れていましたが、情報量が多すぎて混乱していました。そんな時、学生時代のアルバイト仲間だった田所さんがオイシルで働いていることを知り、相談したのがきっかけです。

——田所さんの存在は大きかったのですね。
仲村:はい。田所さんも同じアパレル出身で、人材業界で活躍されていたので、「私も挑戦できるかもしれない」と思いました。ただ、「ゼロスタートだったら大変だと思うから、覚悟はした方がいい」とアドバイスはもらいました。でも、その覚悟を持って挑戦したいと思えたんです。
——オイシルの選考過程はどうでしたか?
仲村:カジュアル面談の時は久しぶりの面接で緊張しましたし、代表の方が直接面接してくださると知ってさらに緊張しました。面接後は「落ちたかも」と思うほどでした。

2回目の面談で葛川さん(代表)から「架電(電話営業)、実際やってみて」と言われたのは自分の中で大きな挑戦でした。「これを乗り越えられなかったら、私はここではダメだな」と思いました。他社に対する架電操作も体験しましたが、それが逆に勉強になりました。
実際にオフィスにご挨拶に行った時の社内の雰囲気も決め手でした。空気がピリついているわけでもなく、皆さんが仕事をしていてもこちらに声をかけてくれる。「お疲れ様です」と皆で言ってくれる雰囲気が安心できました。また、面接で社内のことを詳しく説明してくれたのも、今まで受けた企業ではなかったことで、ありがたかったです。
アパレル業界とキャリアアドバイザーの仕事の違い
——アパレルの仕事と、キャリアアドバイザーの仕事との違いは何だと感じますか?
仲村:コミュニケーションの方向性や深さが違います。アパレルの仕事は感覚的な部分も多く、お客さんがブランドを選んで来店するので「答えがある状態」なんです。一方、人材紹介には正解がなく、「なぜ?」を掘り下げる必要があります。
アパレルで培ったコミュニケーション能力や人と緊張せずに話すことはできるけど、『なぜ?』が出てこなくて、会話の視点が違うなと思います。
キャリアアドバイザーになると聞き手に回って、「なぜ?」をもっと聞かなければならない。相手を知るという行動をする必要があるんです。

キャリアアドバイザーとしての苦労と成長
——未経験でキャリアアドバイザーとして入社して、最初にどんな仕事から覚えていったのですか?
仲村:まずは求職者の方への電話対応(架電)からスタートしました。並行して思考力トレーニングも遠藤さん(同キャリアアドバイザー/リーダー職)からしていただきました。架電で面談した内容を報告すると、遠藤さんがその求職者の背景から「なぜそう言ったと思う?」「本当は何を言いたかったと思う?」と質問してくれて、求職者の方の「裏の裏」を想像するトレーニングをしました。
——未経験からのスタートで大変だったことは何ですか?
仲村:思考力トレーニングを始めてから逆に考えすぎてしまい、面談中に聞きたいことがまとまらずにふわっとした面談になってしまうことがありました。

また、タイピングが追いつかなさすぎて最初はメモを取っていました。でも「練習した方がいい」と言われて、追いつかなくても一旦パソコンで打つ癖をつけるようにしました。
パソコンのツールにも慣れるのが大変でした。kintoneやnotion、クラウドサインなど、いろいろなツールを使うのに苦労しました。もともとアナログでやってきたタイプなので、どこに何があるのか分かるまでに時間がかかりました。
——逆に、すんなりできたことはありましたか?
仲村:架電(電話営業)ですね。かけるという作業に対して怖さはありませんでした。アパレル時代に対面でクレーム対応もしていたので、電話をかけることへの抵抗は少なかったです。
オイシルの働きやすさとやりがい
——最近やりがいを感じたことを教えてください。
仲村:最近、支援した求職者さんが2人内定して、昨日(インタビュー前日)は初出勤でした。フォローした時に「すごく良かった」と言ってもらえて、「本当にありがとうございます」と伝えてもらった時に、やっとやりがいを感じられました。
私は自分に「もっとできる、もっとできる」と思ってしまうネガティブなタイプなんですが、そこでやっと一つ超えられたような感じがありました。

——仕事をしていて面白いと感じることはありますか?
仲村:思考力トレーニングにも関連するのですが、求職者の方が「口ではこう言っているけど、本当は違うことが言いたいのかも」と気づいた瞬間は面白いです。相手も自分では気づいていなかった部分に一緒に気づけると、人との会話の面白さを感じます。
実は私も求職者側のタイプだったんだなと分かるようになってきました。思ったことをうまく言語化できない状態から、相手の真意を理解できるようになってきたことが面白いです。
——オイシルの良さや、まだ足りないと思うところはありますか?
仲村:いいなと思うところは、目標値が明確になっていて、自分がやればやるだけ自分に返ってくるし、それが会社に貢献することにもなること。それが働きやすい点です。やったことを明確に見えるようにしてくれるのもありがたいです。
まだ足りないというのとは少し違うかもしれませんが、notionなどに書いてある手順と実際のフローに差異があることがあります。それを自ら変えていきたいと思っていますが、まだそこまで余裕がないというのが現実です。でも、こんなに整っている会社はないと思います。
オイシルでは一緒に働ける仲間を募集中です

——未経験からオイシルにチャレンジしたい人へのメッセージをお願いします。
仲村:未経験からだと最初は仕事を覚えることがたくさんあるという意味で大変なこともありますが、どなたに教えて欲しいと声をかけても、すぐに笑顔で手を止めて解答してくれる風通しのよい環境です。自分から聞くという行動が取れる方には、本当にいい環境だと思います。
サポート体制が手厚く、挑戦できる環境があります。ミスをしても、次につなげようというポジティブな方向に転換してくれる環境は、本当にありがたいです。私も未経験から挑戦できているので、ぜひ一緒に働けたら嬉しいです!
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