神奈川県のスーパーマーケット5選|地域密着型チェーンの売上高・店舗数を徹底比較

神奈川県のスーパーマーケット5選|地域密着型チェーンの売上高・店舗数を徹底比較
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この記事の監修

監修者のアバター       葛川英雄      

水産市場の競り人、生鮮食品業界、人材業界で培った豊富な経験を持つ食のプロフェッショナル。現在は株式会社オイシルの代表取締役として、10年以上の業界経験を活かし、生鮮業界やスーパーマーケット業界の発展に貢献しています。

神奈川県は人口約924万人を擁する日本第2位の人口規模を持つ都道府県で、横浜市や川崎市などの大都市を抱えています。県内のスーパーマーケット業界は、相鉄線沿線を中心とする相鉄ローゼン、小田急線沿線のOdakyu OX、京急線沿線の京急ストアなど、鉄道会社系列のスーパーが地域に密着した店舗展開を行っているのが特徴です。

また、食品館あおばのような独立系ディスカウントスーパーや、ユーコープ(おうちコープ)のような宅配事業に強い生活協同組合も大きな存在感を示しています。本記事では、神奈川県を代表する5つの地域密着型スーパーマーケットチェーンについて、売上高や店舗数、従業員数などの客観的データをもとに詳しく紹介します。

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目次

神奈川県のスーパーマーケット業界の特徴

神奈川県のスーパーマーケット業界の最大の特徴は、鉄道会社系列のスーパーが沿線住民の生活を支える重要な役割を果たしていることです。相鉄ローゼンは相模鉄道、小田急商事は小田急電鉄、京急ストアは京浜急行電鉄の系列企業として、それぞれの鉄道沿線を中心に店舗を展開しています。駅近くの利便性の高い立地に出店することで、通勤・通学帰りの買い物需要を取り込んでいます。

一方で、独立系の食品館あおばは郊外型ロードサイド店舗を中心に展開し、生鮮食品の鮮度と低価格を武器に顧客を獲得しています。また、ユーコープは宅配事業「おうちコープ」と店舗事業の両輪で事業を展開し、神奈川県内だけで約120万人の組合員を抱える県内最大の消費者組織となっています。

こうした多様なスーパーマーケットが競合することで、消費者は自分のライフスタイルや住むエリアに合わせて最適な店舗を選択できる環境が整っています。

神奈川県の主要スーパーマーケット5社比較表

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企業名売上高/供給高店舗数(神奈川県内)従業員数本社所在地電話番号
相鉄ローゼン851億円50店舗2,228名横浜市西区045-319-7060
小田急商事(Odakyu OX)704億円26店舗3,808名川崎市麻生区非公開
食品館あおば649億円35店舗588名横浜市青葉区非公開
京急ストア567億円約60店舗620名横浜市西区045-305-3100
ユーコープ1,891億円(3県計)80店舗5,989名横浜市中区045-305-6123

※売上高・供給高は最新の公表値(2023-2024年度) ※従業員数はパート・アルバイトを含む(一部8時間換算) ※ユーコープは神奈川・静岡・山梨3県の合計値

地域別の主要スーパーマーケット

横浜・川崎エリア

相鉄ローゼン

公式サイト: https://www.sotetsu.rosen.co.jp/

基本情報

  • 売上高:851億円(2023年3月期連結)
  • 店舗数:50店舗
  • 従業員数:2,228名(パート・アルバイトは8時間換算)
  • 本社所在地:神奈川県横浜市西区北幸二丁目9番14号
  • 電話番号:045-319-7060

企業の特徴・強み

相鉄ローゼンは1962年に創業され、相模鉄道沿線を中心に神奈川県内で50店舗を展開するスーパーマーケットチェーンです。相鉄グループの一員として、相鉄線各駅の駅前や駅ビル内に出店し、沿線住民の日常生活を支えています。

最大の特徴は、各店舗が地域特性に応じた独自の店づくりを行っていることです。店舗の骨格となる基本的なフェアは全店共通ですが、具体的な商品構成や売り場づくりは各店長の裁量に任されており、「骨格は同じだが、並んでいる商品、売り場づくりは50通りある」という運営方針を取っています。

三ツ境店は52店舗中で最多の売上を誇る旗艦店で、1日の来店客数は最大で1万5千人に達します。毎月1、2回のペースで独自の企画売り場を設置し、季節感を演出した装飾や商品展開で顧客を飽きさせない工夫を続けています。駅前店舗では仕事帰りの主婦向けにレジ近くで総菜やパンを販売し、海が近い平塚梅屋店では地元漁港直送の新鮮な魚を並べるなど、立地に応じたきめ細かい対応を行っています。

無料のポイントカード「ウェルカムカード」の会員データと連動し、本部が購買情報を分析しています。ただし、店長たちは数字データよりも、売り場を歩いて感じる「勘」や「経験」を重視した商品選びを大切にしています。こうした地域密着の姿勢が評価され、4期連続の増収増益、純利益は2期連続で過去最高益を更新するなど、好調な業績を維持しています。

京急ストア

公式サイト: https://www.keikyu-store.co.jp/

基本情報

  • 売上高:567億円(2024年3月期)
  • 店舗数:約60店舗(京急ストア・もとまちユニオン等)
  • 従業員数:620名(2024年12月時点、正社員)
  • 本社所在地:神奈川県横浜市西区高島1丁目2番8号
  • 電話番号:045-305-3100

企業の特徴・強み

京急ストアは1933年に創業された、京浜急行電鉄の完全子会社です。京急線沿線を中心に、神奈川県内および東京都内に約60店舗を展開しています。1990年に会社名、店舗名とも「京急ストア」に改称し、2006年に京浜急行電鉄の完全子会社となりました。

スーパーマーケット業態として「京急ストア」を運営するほか、1958年創業の高級スーパーマーケット「もとまちユニオン」も11店舗展開しています。もとまちユニオンは元々横須賀産業→ユニオネックスが運営していましたが、2008年の京急グループ入りから順次京急ストアに運営が移管されました。

2013年4月にユニオネックスを吸収合併し、旧「ヨコサン」は「京急ストア」に改称される一方、高級スーパーの「もとまちユニオン」はそのままのブランド名で存続させています。これにより、一般的なスーパーマーケットと高級志向のスーパーマーケットという二つの業態を展開し、顧客層の幅を広げています。

2019年4月には京急グループの流通事業を再編し、株式会社京急ステーションコマースを合併してウィングキッチン事業及び業務スーパーフランチャイズ事業を継承しました。また、セブン-イレブン・ジャパンとも業務提携しており、駅構内および駅前の店舗運営でノウハウを共有しています。

京急線沿線という立地を活かし、通勤・通学客が利用しやすい駅近くの店舗展開を行っており、地域住民の日常の買い物需要にきめ細かく対応しています。

県央・県北エリア

小田急商事(Odakyu OX)

公式サイト: https://www.odakyu-ox.com/

基本情報

  • 売上高:704億円(2024年度)
  • 店舗数:26店舗(都市型スーパーOdakyu OX)
  • 従業員数:3,808名(2024年度)
  • 本社所在地:神奈川県川崎市麻生区万福寺3-1-2
  • 電話番号:非公開

企業の特徴・強み

小田急商事は1963年に設立された小田急電鉄の完全子会社で、都市型スーパーマーケット「Odakyu OX」を小田急線沿線を中心に26店舗展開しています。有機栽培や減農薬野菜など、安全性の高い商品を取り扱うことを特徴としています。

スーパーマーケット事業のほか、駅構内売店「Odakyu SHOP」、コンビニエンスストア「Odakyu MART」、書籍販売「Odakyu BOOKMATES」なども展開しており、小田急線沿線住民の多様なニーズに対応しています。

2017年3月にセブン&アイ・ホールディングスと業務提携を発表し、2025年度に売上高1,000億円を目指す方針を打ち出しました。この提携により、セブン&アイグループの運営ノウハウを習得し、事業基盤の強化と店舗網の拡大によるドミナント形成を目指しています。

具体的には、セブン&アイとの人的交流を通じたオペレーション・教育ノウハウの共有、マーチャンダイジングの連携による魅力ある店舗づくりを推進しています。また、プライベートブランド商品「セブンプレミアム」をOdakyu OX各店舗に導入し、品質とコストパフォーマンスのバランスを重視した商品展開を行っています。

小田急電鉄が進める沿線の複々線化完了に伴い、今後人口増加が見込める世田谷・新百合ヶ丘エリアを中心にドミナント出店を進める予定です。駅前の利便性の高い立地を活かし、仕事帰りや買い物ついでに立ち寄りやすい店舗づくりを行っています。

駅構内売店と駅ナカコンビニについては、2018年から順次セブン-イレブンへ転換しており、小田急グループとセブン&アイグループの協業を深めています。

食品館あおば(ビック・ライズ)

公式サイト: https://www.bicrise.com/

基本情報

  • 売上高:649億円(2024年10月実績)
  • 店舗数:35店舗(神奈川県・東京都)
  • 従業員数:588名(正社員、2024年10月時点)
  • 本社所在地:神奈川県横浜市青葉区
  • 電話番号:非公開

企業の特徴・強み

食品感あおば/ビック・ライズは1986年に設立され、青果店「中嶋青果」を前身とする企業です。食品スーパーマーケット「食品館あおば」を神奈川県を中心に東京都にも展開しており、2025年時点で35店舗を運営しています。店名は本社所在地の「青葉区」に由来します。

最大の特徴は、青果店創業の歴史を活かした青果部門の充実と、精肉部門の強化です。青果、精肉、鮮魚、日配食品を「生鮮4部門」と位置づけ、特に力を入れています。「地域1番店に挑戦」「よりよい品をより安く」を2大コンセプトとし、ディスカウントスーパーマーケットとして鮮度と価格の両立を追求しています。

郊外型ロードサイド店舗として、「RISE MALL(ライズモール)」というネイバーフッド型ショッピングセンター(NSC)も運営しています。RISE MALL綾瀬、RISE MALL矢向、RISE MALLひばりが丘、RISE MALL中井町、RISE MALL戸塚町などがあり、核店舗として「食品館あおば」が出店しています。

毎年平均2~3店舗ずつ新規出店を続けており、成長を続けている企業です。近年では東京都内への進出も積極的に行っており、聖蹟桜ヶ丘店や仙川店、大泉学園店、田無店など、東京多摩地域への展開を進めています。

2019年2月には横浜市営地下鉄新羽車両基地内に、総合スポーツ施設「あおばスポーツパーク」と物流拠点「あおば新横浜ロジスティクスセンター」を開業し、事業の多角化と物流効率化を図っています。

CGCグループに加盟しており、共同仕入れによるスケールメリットを活かしながら、独自の価格競争力を維持しています。社員一人ひとりが権限を持ち、自分で考え主体的に動ける社風が特徴で、良い提案は各店舗や部門の判断ですぐに取り入れられる柔軟な組織体制を持っています。

全県展開

ユーコープ(生活協同組合ユーコープ)

公式サイト: https://www.ucoop.or.jp/

基本情報

  • 組合員数:約182万人(神奈川・静岡・山梨3県、うち神奈川県約120万人)
  • 供給高:1,891億円(2024年度、3県計)
  • 店舗数:98店舗(うち神奈川県80店舗)
  • 従業員数:5,989名
  • 本部所在地:神奈川県横浜市中区桜木町1-1-8 日石横浜ビル22、23階
  • 電話番号:045-305-6123

企業の特徴・強み

ユーコープは2013年3月21日に、コープかながわ・コープしずおか・市民生協やまなしの3生協が組織合同して発足した、全国で4番目の規模を持つ生活協同組合です。神奈川・静岡・山梨の3県で約182万人の組合員を擁し、特に神奈川県内では約120万人が加入する県内最大の消費者組織となっています。

事業の中心は宅配事業「おうちCO-OP」で、29の宅配センターから3県全域に商品を届けています。班配達と個別配達の両方に対応しており、重い荷物も玄関まで配達するサービスは子育て世代や高齢者世帯から高い支持を得ています。班配達の場合は配送手数料が無料になるなど、計画的な買い物がしやすい仕組みを整えています。

店舗事業も積極的に展開しており、神奈川県内には80店舗を運営しています。50坪程度の小型店舗が中心ですが、大型店舗の「Mia Cucina」(ミアクチーナ)や、ユーコープ主導による複合店舗「HARMOS」(ハーモス)など、多様な業態を持っています。

組合員向けに共済事業(CO・OP共済)や福祉事業(介護サービス)、葬祭サービスなども提供し、生涯にわたって組合員のくらしを支える存在となっています。また、子育て支援、平和活動、環境保全活動、地域の農業協同組合や漁業協同組合との協力による地産地消の推進など、地域社会への貢献活動も積極的に行っています。

利益追求を第一目的としない協同組合という組織形態により、組合員一人ひとりの声を運営に反映する仕組みを持っています。総代会では組合員の代表が重要事項を議決し、地域のニーズに応えた事業展開を行っています。

プライベートブランド「CO・OP商品」を展開し、品質とコストパフォーマンスのバランスが良い商品を提供しています。安全・安心な商品提供を最優先とし、産直・地産地消の推進、環境保全活動など、持続可能な社会づくりに取り組んでいます。

神奈川県のスーパーで賢く買い物するコツ

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ポイント具体的な方法
沿線ごとのスーパー使い分け相鉄線沿線は相鉄ローゼン、小田急線沿線はOdakyu OX、京急線沿線は京急ストアと、沿線ごとに駅近くの便利な店舗を活用できます。
生協の宅配サービスユーコープの「おうちCO-OP」なら重い荷物も玄関まで配達。班配達なら配送手数料無料で、計画的な買い物ができます。
ディスカウント店の活用食品館あおばは生鮮食品の鮮度と低価格が強み。特に青果と精肉部門に力を入れており、品質と価格のバランスが優れています。
ポイントカードの活用相鉄ローゼンの「ウェルカムカード」、各社のポイントサービスを活用することで、日常の買い物がお得になります。
高級スーパーの使い分け京急ストアの「もとまちユニオン」は高級志向のスーパー。特別な日の買い物や贈答用に使い分けると便利です。
プライベートブランド商品Odakyu OXのセブンプレミアム、ユーコープのCO・OP商品は品質とコスパのバランスが良く、日常使いにおすすめです。

まとめ

神奈川県のスーパーマーケット業界は、相鉄ローゼン、小田急商事、京急ストアなど鉄道会社系列のスーパーが沿線住民の生活を支える一方、食品館あおばのような独立系ディスカウントスーパーやユーコープのような生活協同組合も大きな存在感を示しています。売上高や店舗数、従業員数などの客観的データから見ても、各社が着実に成長を続けていることがわかります。

鉄道系スーパーは駅近くの利便性を活かした店舗展開、食品館あおばは生鮮食品の鮮度と低価格、ユーコープは宅配サービスと店舗の両輪展開など、各社が独自の強みを活かしたサービスを提供しており、消費者は自分のライフスタイルや住むエリアに合わせて選択できます。

今後も人口減少や競争激化が予想される中、各社が地域特性に合わせた商品展開やサービス向上に取り組むことで、神奈川県民の豊かな食生活を支え続けることが期待されます。本記事で紹介したデータを参考に、自分に合ったスーパーマーケットを見つけてください。

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