青果の仕事にはどんな種類がある? 4つの流れで全体像を整理

青果の仕事にはどんな種類がある? 4つの流れで全体像を整理
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この記事の監修

監修者のアバター       葛川英雄      

水産市場の競り人、生鮮食品業界、人材業界で培った豊富な経験を持つ食のプロフェッショナル。現在は株式会社オイシルの代表取締役として、10年以上の業界経験を活かし、生鮮業界やスーパーマーケット業界の発展に貢献しています。

青果の仕事と聞くと、スーパーや八百屋での販売業務や商品の袋詰め作業を思い浮かべる方が多いかもしれません。
ですが実際には、野菜や果物が店頭に並ぶまでの間に、さまざまな現場や立場の人が関わり、それぞれ違った役割を担っています。

実際の現場では、これらの役割をそれぞれ別の人や部署が担うこともあれば、複数の段階を一体で行うケースもあります。
そこで、今回は青果の仕事を次の4つの流れに分けて整理します。

  1. 選ぶ・仕入れる
  2. 仕分け・商品化する
  3. 運び、届ける
  4. 売れる形にする・売る

どのような場所で、どのような役割の仕事があるのかを順に見ていくことで、青果の仕事の全体像がつかめる構成です。
具体的な作業内容や働き方の詳しい話は、必要に応じて個別の記事で紹介していますので、まずはこのページで青果の仕事の流れを把握してみてください。

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目次

① 青果を「選ぶ・仕入れる」仕事

青果の仕事の最初の段階にあたるのが、「どのような野菜・果物を扱うか」を決める役割です。
ここでは、産地品種タイミングなどを踏まえながら、「何を、どれだけ市場に出すか」を判断します。ここでの選択が、その後の工程すべての前提になります。

【具体的にどんな仕事?】

🏢 主な職場

  • 卸売市場、仲卸、仕入れを担う部門など

🧤 主な仕事内容

  • 扱う青果を選ぶ
  • 仕入れの方向性や量を決める
  • 次の段階で無理が出ないよう流れを整える

産地・規格・量を踏まえた青果の選定

青果は、同じ野菜・果物であっても状態や規格の幅が広く、すべてが同じ行き先に向くわけではありません。そのためこの段階では、流通の先や用途を踏まえながら、産地や規格、量を考慮して扱う青果を選び、仕入れの方向性を定めます。

適切な仕入れ判断で、ロスが出にくい流れをつくる

一方で、ここで方向性を誤ると想定した売り先に合わず、売れ残りが出やすくなります。
その結果、売れる形にするために追加で加工したり、調整したりする手間が増えるうえに、最終的にロスにつながる可能性も高まります。

そのため、仕入れの段階での目利きや判断がその後の売れ行きを左右する重要なポイントになります。

② 青果を「仕分ける・商品化する」仕事

仕分け・商品化する仕事は、仕入れた青果を行き先に合わせて分け、商品として扱える形に整える役割です。
この段階では、「どこでどのように売られるのか」を前提に、数量や組み合わせを調整しながら、次の工程へ進める準備を行います。

【具体的にどんな仕事?】

🏢 主な職場

  • 仲卸、加工センター、青果の加工を担う拠点、売り場のバックヤードなど

🧤 主な仕事内容

  • 行き先や用途ごとに青果を仕分ける
  • 規格や数量をそろえ、商品単位にまとめる
  • 次の工程や売り場で扱いやすい形に整える

行き先に合わせて青果を仕分ける

同じ野菜・果物であっても、売り場や取引先によって求められる形は異なります。
そのため、この段階では売り場や取引先で無理なく扱えるよう、量や組み合わせ、見た目のバランスなどを考えながら青果を整えていきます。

適切な商品化で、売り場での手直しを減らす

一方で、行き先に合わない形で仕分けや商品化を行うと、売り場で手直しが必要になったり、販売の流れが滞ったりします。
その後の工程をスムーズにつなぐためにも、ここでの仕分けや商品化が重要になります。

③ 青果を「運び・届ける」仕事

青果物流のすべて〜流通の仕組みから2024年問題への対応まで

運び、届ける仕事は、仕分け・商品化された青果を、次の現場へとつなぐ役割を担います。この段階では、決められた行き先に適切なタイミングで青果を届ける役割を担います。

【具体的にどんな仕事?】

🏢 主な職場

  • 物流センター、配送拠点、市場や仲卸の配送部門など

🧤 主な仕事内容

  • 決められた行き先へ青果を運ぶ
  • 時間や順序を意識して配送を行う
  • 次の現場で受け取りやすい状態で引き渡す

鮮度や状態を保ったまま届ける

青果は時間の経過や環境の影響を受けやすいため、運ぶ過程そのものが品質に関わります。
この段階では、移動中の状態を意識しながら、次の現場に届くまで青果のコンディションを保つことが重要になります。

引き渡しの仕方が、その後の作業を左右する

一方で、到着のタイミングが合わなかったり、荷姿や数量が想定と違っていたりすると、次の現場で並べ替えや移動、仕分け直しといった作業が発生することがあります。
配送の際は、そのまま次の作業に入れる状態かどうかによって、その後に発生する作業量に影響します。

④ 青果を「売れる形にする・売る」仕事

青果を売れる形に整え、販売する仕事は、実際にお客様が商品を手に取る場面にあたります。在庫や売れ行き、その日の売り場状況を見ながら、店頭に出す量や品目を調整していきます。

【具体的にどんな仕事?】

🏢 主な職場

  • スーパーマーケットの青果売り場、直売所、量販店の店舗など

🧤 主な仕事内容

  • 売り場に出す量やタイミングを判断する
  • 状況に応じて陳列や価格を調整する
  • 売り場の方針を決める

手に取ってもらうための工夫や接客

売り場では、並べ方や量、見せ方によって、同じ青果でもお客様の反応が変わります。
目に入りやすい位置や手に取りやすい量を意識しながら売り場を整え、必要に応じてお客様と直接やり取りして使い方や状態を伝えることもあります。

出し方や価格の判断が売れ行きを左右する

一方で、売り場の状況やお客様の動きを見ずに同じ出し方を続けていると、商品が動かず、売れ残りが出やすくなります。
売り場では、その日の状況に合わせて出し方や量、売り方を調整しながら、販売を進めていきます。

まとめ

青果の仕事は「選ぶ・仕入れる」「仕分ける・商品化する」「運び、届ける」「売れる形にする・売る」という複数の段階に分かれていますが、それぞれが独立して完結しているわけではありません。

前の段階での判断や整え方は、次の段階での作業のしやすさや進め方に影響しますし、後の段階で起きたことが、前の工程のやり方を見直すきっかけになることもあります。こうしたやり取りを重ねながら、青果は流通し、売り場に並んでいるのです。

この記事では、青果の仕事を段階ごとに整理し、全体の流れが見えるようにまとめました。具体的な仕事内容や職場、働き方について詳しく解説している記事もありますので、各記事のリンクから参考にしてみてください。

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