ベイシアは群馬県前橋市に本社を置くスーパーマーケット企業です。カインズ・ワークマン・ハンズなどで構成されるベイシアグループの中核企業として、関東地方を中心に東日本各地に店舗を展開しています。
非上場企業のため有価証券報告書による決算は公開されていませんが、公式サイトや採用サイトに一部の数値が掲載されています。本記事では、確認できる範囲のデータをもとに、ベイシアの売上高推移と事業の変化を紹介します。
※本記事は2026年6月時点の情報です。
この記事でわかること
- ベイシアは非上場企業のため、毎期の決算数値は公開されていない
- 公式サイト・採用サイト等で確認できる売上高は2024年2月期3,218億円・2025年2月期3,418億円・2026年2月期3,615億円
- ベイシアグループでワークマンのみ上場しており、有価証券報告書からグループ概況を部分的に確認できる
- 2024年2月末時点のグループ全体売上高は1兆1,136億円・店舗数は2,118店舗
- 同期間中に新業態(Foods Park・オトナリマート・Beisia Town)の展開・EC事業の本格稼働・楽天ポイントカード導入など事業面でも複数の変化があった
ベイシアとはどんな企業か

ベイシアは「より良いものをより安く」を経営理念に掲げ、食品・衣料・日用品などを幅広く取り扱うショッピングセンターチェーンです。1958年に前身の「いせや」として創業し、1996年に株式会社ベイシアとして設立されました。
ベイシアグループについては「ベイシアグループとは?企業一覧・歴史・規模・戦略を徹底解説」でも詳しく解説しているのでご活用ください。
会社概要と事業概要
ベイシアの基本情報は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 株式会社ベイシア |
| 設立 | 1996年11月 |
| 本社所在地 | 群馬県前橋市亀里町900 |
| 代表取締役社長 | 相木孝仁 |
| 資本金 | 30億9,950万円 |
| 店舗数 | 135店舗(2026年2月末現在) |
| 展開エリア | 関東地方を中心に1都14県 |
| 事業内容 | ショッピングセンターチェーンの経営 |
ベイシアグループにおける位置づけ
ベイシアはカインズ・ワークマン・ハンズ・ベイシア電器・オートアールズなど複数の企業で構成されるベイシアグループの中核企業であり、グループの祖業企業にあたります。グループ企業間では出店情報の共有・商品開発・IT活用などさまざまな分野での連携が行われています。
ベイシアの売上推移|非上場企業の公表データで確認できる範囲

ベイシアは非上場企業のため、上場企業のように毎期の決算数値が公開されるわけではありません。公表されている数値は、公式サイトの会社概要・採用サイト・就職情報媒体などに掲載されたものに限られます。
ベイシアは非上場企業|開示情報が限られる背景
上場企業には毎期の決算情報を開示する義務がありますが、非上場企業にはその義務がありません。そのため、年度ごとの売上高を連続して確認することは難しい状況です。
ベイシアグループの中でワークマン(証券コード:7564)のみが東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、ワークマンの有価証券報告書などでグループの概況を部分的に確認することができます。ベイシア本体・カインズをはじめとするその他のグループ企業は非上場です。
なお、「ベイシア」という名称で株式を検索するとベイシス株式会社(証券コード:4068)がヒットする場合がありますが、ベイシスは携帯電話基地局の設置・保守などを手がける情報通信業の企業であり、スーパーマーケットのベイシアとは資本・業務関係ともに一切ありません。検索の際はご注意ください。
参照:ベイシアグループについて|ベイシア公式サイト 株式情報|ワークマン公式サイト
確認できる売上高の数値
公式サイト・採用サイト・業界メディアで確認できる売上高は以下のとおりです。
| 時点 | 売上高 | 出典 |
|---|---|---|
| 2001年頃 | 1,000億円 | ベイシア採用サイト「数字で見るベイシア」 |
| 2020年頃 | 3,000億円 | ベイシア採用サイト「数字で見るベイシア」 |
| 2024年2月期 | 3,218億円 | 上毛新聞ぐんま就活ジャンプス2027・ECzine(2024年6月) |
| 2025年2月期 | 3,418億円 | ベイシア採用サイト「数字で見るベイシア」 |
| 2026年2月期 | 3,615億円 | ベイシア公式「会社概要」 |
2001年・2020年の数値は採用サイト上に「達成」と記載されているものの、具体的な決算期(2月期)の明記がないため、正確な期を特定することはできません。最新の売上高については公式サイトの会社概要ページをご確認ください。
参照:数字で見るベイシア|ベイシア採用サイト ・会社概要|ベイシア公式サイト
アフターコロナでも月次売上200%超え ベイシアeコマース事業成長の裏にあるAI活用とアプリ施策とは(2024年6月)
ワークマンの有価証券報告書で確認できるグループ情報
ベイシア単体の財務数値は公表されていませんが、グループ全体の規模感はワークマンの開示資料から確認できます。ワークマンは上場企業として有価証券報告書を定期的に開示しており、その中にベイシアグループの概況が記載されています。
開示資料によると、ベイシアグループ全体の売上高は1兆1,136億円(2024年2月末現在)、グループ店舗数は2,118店舗(同)です。
売上推移から見える事業の変化

公表されている売上高の推移と合わせて、同時期にベイシアがどのような事業展開を行ってきたかを整理します。店舗数の拡大・新業態の立ち上げ・EC事業の本格稼働など、複数の動きが並行して進んでいました。
店舗数の拡大と出店エリアの広がり
ベイシアの店舗数は2023年2月末時点の130店舗から、2026年2月末時点には135店舗へと拡大しています。出店エリアは北は福島県、西は滋賀県まで、関東地方を中心に1都14県にわたっており、商圏ニーズに合わせた多様な店舗形態で展開しています。
店舗網の拡大と並行して、デジタル面での取り組みも進んでいます。ベイシアは2020年8月に「楽天ペイ」、2022年1月に「楽天全国スーパー」への出店と、楽天グループとの連携を段階的に深めてきました。2024年7月23日からは楽天ペイメントとの提携により、店舗での「楽天ポイントカード」の利用も始まっています。
参照:会社概要|ベイシア公式サイト 参照:スーパーマーケット「ベイシア」で「楽天ポイントカード」が利用可能に|ベイシア公式ニュースリリース(2024年7月9日)
新業態と自社PBの展開
同期間中、ベイシアは既存の大型店に加え、複数の新業態を展開してきました。各業態の詳細は以下のとおりです。
2023年3月8日には、自社プライベートブランド「Beisia Premium」の販売も開始しています。高品質と低価格を両立させたシリーズで、2025年3月時点では約150アイテムまで展開が広がっています。
参照:新プライベートブランド「Beisia Premium」誕生|ベイシア公式ニュースリリース(2023年3月8日)
参照:「Beisia Premium」発売2周年|ベイシア公式ニュースリリース(2025年3月)
Beisia Foods Park
2022年11月に1号店(大田原店)をオープンした、食品に特化した中〜大型の食品強化型スーパーです。「より良いものをより安く、より新鮮でより楽しく」をテーマに、鮮魚・惣菜など生鮮・即食領域を強化した品揃えが特徴で、ベイシアでは「食のテーマパーク」と表現しています。
郊外ロードサイド型から商業施設内のテナント型まで複数の出店形態に対応しており、2023年10月には千葉県船橋市の津田沼駅前商業施設「Viit」へのテナント出店を皮切りに、都市型店舗への展開も始まっています。
参照:Beisia Foods Park 壬生店グランドオープン|ベイシア公式ニュースリリース(2026年6月15日)
オトナリマート
「ひとりひとりの食事シーンを豊かに」をコンセプトとした小型店舗業態です。「ファストフード・中食(惣菜)× ライフスタイル型ストア」と定義されており、個食シーンに対応した商品を手頃なサイズ・価格で提供することを軸としています。
2023年2月に既存のベイシアマートを改装した実験店(伊勢崎ひろせ店)をオープンし、4店舗での実験を経て2026年2月25日に初の新規出店となる本格展開1号店(伊勢崎下道寺店)を開業しました。今後は首都圏エリアを重点戦略地域として、2027年度に東京23区内で5〜10店舗の出店を計画、2028年以降には300店舗体制の構築を目標に掲げています。
参照:【オトナリマート1号店オープン】|ベイシア公式ニュースリリース(2026年2月18日)
Beisia Town
2026年3月25日に埼玉県狭山市に1号店(新狭山店)をオープンした複合型ショッピングセンターです。
食品スーパー(Foods Park)を核店舗に、スギ薬局・セリア・カフェ・フィットネス・歯科など14社のテナントが入居する2層複合型施設として設計されており、買い物・健康・サービスを1施設で完結できる「ワンストップショッピング」を実現しています。店舗面積は3,907平方メートル、駐車場179台で、都市近郊の生活拠点として展開を見据えた旗艦店です。
参照:新フォーマット1号店「Beisia Town 新狭山店」グランドオープン|ベイシア公式ニュースリリース(2026年3月5日)
EC・ネットスーパーの本格稼働
2022年1月に楽天全国スーパー内で「ベイシアネットスーパー」のサービスを開始しました。また楽天市場・Yahoo!ショッピング・Qoo10・au PAY マーケットへの出店も行っており、オンラインでの販売チャネルを拡大しています。
ベイシア公式によると、2024年度のEC全体の売上は前年度比8倍超を記録しています。サービス立ち上げ期であることから伸び率が大きく出ている面もありますが、オンライン事業が着実に成長していることがわかります。
ベイシアの売上規模を大きな視点で見る

ベイシア単体の売上高に加え、グループ全体の規模感についても公表データから確認できます。ここでは、グループ全体の数値とベイシア単体の業績をあわせて整理します。
ベイシアグループ全体では売上1兆円超
ベイシア単体の売上高に加え、グループ全体の規模も公表されています。ベイシアグループは2020年10月にグループ総売上高1兆円を達成しており、公式サイトでもその旨が明記されています。グループはベイシアをはじめカインズ・ワークマン・ハンズなど34社で構成されています。
単体売上3,600億円超という規模感
ベイシア単体の売上高は2026年2月期に3,615億円を記録しています。採用サイト「数字で見るベイシア」では「設立後、赤字決算は一度もありません」と明記されており、設立以来、黒字経営が続いています。
参照:数字で見るベイシア|ベイシア採用サイト / 会社概要|ベイシア公式サイト
まとめ
ベイシアは非上場企業のため連続した決算数値の公開はありませんが、公式サイト・採用サイト・業界メディアで確認できる範囲では、2024年2月期3,218億円・2025年2月期3,418億円・2026年2月期3,615億円という数値が公表されています。
同期間中には新業態(Foods Park・オトナリマート・Beisia Town)の展開やEC事業の本格稼働など、事業面でもさまざまな動きがありました。最新の売上高や企業情報については、ベイシア公式サイトの会社概要ページをご確認ください。
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