ベイシアの新業態とは?オトナリマート・Beisia Foods Park・Beisia Townを徹底解説

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この記事の監修

監修者のアバター       葛川英雄      

水産市場の競り人、生鮮食品業界、人材業界で培った豊富な経験を持つ食のプロフェッショナル。現在は株式会社オイシルの代表取締役として、10年以上の業界経験を活かし、生鮮業界やスーパーマーケット業界の発展に貢献しています。

ベイシアは、郊外を中心に展開してきた大型スーパーマーケットのイメージが強い企業ですが、近年は「オトナリマート」「Beisia Foods Park」「Beisia Town」という3つの新業態を相次いで始動させています。それぞれが異なる規模・コンセプト・ターゲットを持っており、従来の大型店では対応しきれなかった多様な消費者ニーズへの対応を図っています。

本記事では、各業態のコンセプト・特徴・出店計画を、公式発表をもとに整理して解説します。

※2026年6月時点の情報になります。

この記事でわかること

  • ベイシアの新業態は「オトナリマート」「Beisia Foods Park」「Beisia Town」の3種類
  • オトナリマートは個食・即食特化の小型業態。首都圏300店舗体制の構築を目標に掲げ、段階的な出店を計画
  • Beisia Foods Parkは食品強化型スーパーとして2022年11月に展開開始。都市型テナント出店にも対応
  • Beisia Townは食品スーパーを核に14社のテナントが入居する複合型SC。2026年3月に埼玉県狭山市に1号店がオープン
  • 3業態はそれぞれ規模・立地・ターゲットが異なり、従来の郊外大型店では対応しきれなかった生活者ニーズへの対応を目的として展開されている

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目次

ベイシアとはどんな企業か|新業態展開の背景

ベイシアグループに属する主要企業として、関東・甲信越・東海・北陸・東北南部を中心に店舗を展開してきました。創業以来「より良いものをより安く」という方針のもと、郊外型の大型店舗を主力として成長を続けてきた企業です。

2020年代に入り、単身世帯の増加・少人数世帯への移行・若年層の都市集中といった社会的な変化が加速しました。こうした背景を受け、現在は規模や目的の異なる複数の新業態を並行展開する戦略へと移行しています

ベイシアの基本情報

ベイシアの会社概要は以下のとおりです。

項目内容
正式名称株式会社ベイシア
本社所在地群馬県前橋市
代表取締役社長相木孝仁
展開エリア関東・甲信越・東海・北陸・東北南部
グループ主要企業カインズ、ワークマン、ハンズ、ベイシア電器、オートアールズ 他

参照:企業情報・会社概要|ベイシア

ベイシアグループについては「ベイシアグループとは?企業一覧・歴史・規模・戦略を徹底解説」でも詳しく紹介していますので合わせてご活用ください。

なぜ新業態を始めたのか

ベイシアがこれまで強みとしてきた郊外大型店は、広い駐車場と豊富な品揃えを武器に、ファミリー層のまとめ買い需要を取り込む店舗形態です。しかし単身世帯の増加や少子化が進み、「大容量商品を買っても使いきれない」「近所で手軽に買いたい」といった個食・少量・即食ニーズが都市部を中心に高まっています。

こうした変化への対応として、ベイシアは2023年に千葉県船橋市の津田沼駅前商業施設「Viit」へ出店し、同社として本格的な都市型店舗への挑戦と位置づけました。同店の商圏は単身世帯が約半数を占めるエリアであり、簡便・即食・個食ニーズへの対応を強化した品揃えを展開しています。

こうした都市型出店の知見を積み重ねながら、現在は規模や目的の異なる3つの新業態を並行展開する戦略へと移行しています。

参照:ベイシア初の都市型店舗への挑戦|ベイシア公式ニュースリリース(2023年10月25日)

ベイシアの新業態一覧|3つの業態の違いと特徴

ベイシアが展開する新業態は、規模・ターゲット・コンセプトがそれぞれ異なります。

オトナリマートは個食・少量・即食に特化した小型店、Beisia Foods Parkは食品の鮮度と品揃えを強みとする食品強化型スーパー、Beisia Townは食品スーパーを核に多様なテナントを組み合わせた複合型SCです。

3つはそれぞれ独立したブランドとして機能しており、立地条件や商圏特性によって使い分けられています。

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業態名規模感主なターゲットコンセプト
オトナリマート小型単身・個食ニーズの生活者ひとりひとりの食事シーンを豊かに
Beisia Foods Park中〜大型食品重視の生活者より良いものをより安く、より新鮮でより楽しく
Beisia Town複合型SC多様なニーズを持つ生活者新たなわくわくとの出会いの場

参照:
【オトナリマート 1号店オープン】|ベイシア公式ニュースリリース(2026年2月18日)
Beisia Foods Park 壬生店グランドオープン|ベイシア公式ニュースリリース(2026年6月15日)
新フォーマット1号店となる「Beisia Town 新狭山店」グランドオープン|ベイシア公式ニュースリリース(2026年3月5日)

オトナリマート|ベイシアの小型新業態

オトナリマートは、個食・少量サイズ・即食需要に応えるベイシアの小型店舗業態です。首都圏への本格展開を視野に入れた戦略的な業態として位置づけられており、2026年2月に本格展開の1号店がオープンしました。

オトナリマートとはどんな店か

オトナリマートのブランドコンセプトは「ひとりひとりの食事シーンを豊かに」です。業態の定義は「ファストフード・中食(惣菜)× ライフスタイル型ストア」とされており、個食シーンに対応した商品を手頃なサイズ・価格で提供することを軸とした店舗です。店内では以下の3つの独自コンテンツを展開しています。

ファストフードカウンター

「かぶりつく!カツ丼シリーズ」「焼きたてサラダピザ」「アガるドリンクシリーズ」など、出来立てをカウンターで提供するコーナーです。即食ニーズに応える看板コンテンツとして位置づけられており、来店のたびに新しい一品を楽しめる構成となっています。

ごはんのお供シリーズ

ちょい足しや簡便調味料としても活用できるオリジナルシリーズです。伊勢崎下道寺店では29アイテムを展開しており、日常の食卓をより手軽に豊かにする商品ラインナップとなっています。

オトナリコーヒー

飲むシーンから味わいを設定した自社焙煎オリジナルコーヒーシリーズです。豆・粉・ドリップパック・アイスリキッド・店内セルフコーヒーと多様な形態で提供しており、日常使いからギフトまで幅広い用途に対応しています。

参照:【オトナリマート 1号店オープン】|ベイシア公式ニュースリリース(2026年2月18日)

1号店(伊勢崎下道寺店)の概要

本格展開の1号店として、2026年2月25日に群馬県伊勢崎市にグランドオープンしました。出店地はかつてベイシア本部が置かれていた土地であり、ブランドの旗艦的な拠点として開業しています。

項目内容
店舗名称オトナリマート伊勢崎下道寺店
住所群馬県伊勢崎市下道寺町510-5
電話0270-75-6222
営業時間8:00〜21:00
定休日1月1日
公式サイトhttps://beisia.jp/otonarimart/

オトナリマートは2023年2月に既存のベイシアマートを改装した実験店(伊勢崎ひろせ店)をスタートとして、4店舗での実験を経て2026年2月の伊勢崎下道寺店が初の新規出店・本格立ち上げの1号店となりました。実験を重ねてから本格始動するという慎重な進め方は、ベイシアのこの業態に対する姿勢を示すものといえます。

参照:【オトナリマート 1号店オープン】|ベイシア公式ニュースリリース(2026年2月18日)

今後の出店計画|首都圏300店舗体制の構築を目標に

ベイシアは首都圏エリアをオトナリマートの重点戦略地域と位置づけており、東京23区を中心とした都市部への出店を計画しています。公式発表による出店スケジュールは以下のとおりです。

時期計画内容
2026年度首都圏近郊に1店舗を出店予定
2027年度東京23区内で5〜10店舗の出店を計画
2028年以降物流網等を構築のうえ、早期に300店舗体制の構築を目標として出店を加速

参照:【オトナリマート 1号店オープン】|ベイシア公式ニュースリリース(2026年2月18日)

300店舗体制の構築を目標に、2028年以降は物流網の整備を前提として出店を加速する段階的なスケジュールが公式に発表されています。

Beisia Foods Park|食品強化型スーパーの新業態

Beisia Foods Parkは、食品への特化と鮮度訴求を軸に展開する食品強化型スーパーです。

「最良の品を最良の状態でお客様により安くお届けすることにこだわる」という方針のもと、買い物体験そのものを楽しめる場づくりを目指しており、2022年11月に新業態として展開を開始しました。

Beisia Foods Parkの特徴

「より良いものをより安く、より新鮮でより楽しく」をテーマに、食品に関わる体験価値の提供を重視した店舗づくりが特徴です。鮮魚コーナーや店内調理の惣菜など生鮮・即食領域を強化した品揃えが中心で、ベイシアではこの業態を「食のテーマパーク」と表現しています。

郊外ロードサイド型から商業施設内のテナント型・都市型まで、複数の出店形態に対応している点も特徴のひとつです。2023年には千葉県船橋市の津田沼駅前商業施設「Viit」への出店を果たし、若年層・単身世帯の多い商圏での個食・即食ニーズへの対応にも取り組んでいます。

参照:ベイシア初の都市型店舗への挑戦|ベイシア公式ニュースリリース(2023年10月25日)

主な出店事例

公式発表に基づく主な出店事例は以下のとおりです。

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店舗名所在地備考
Beisia Foods Park 津田沼ビート店千葉県船橋市(津田沼駅前「Viit」地下1階)2023年10月オープン、都市型テナント出店
Beisia Foods Park 東村山店東京都東村山市2026年5月オープン
Beisia Foods Park 壬生店栃木県下都賀郡壬生町おもちゃのまち1-2-112026年7月9日グランドオープン予定

参照:ベイシア 栃木県内14店舗目の出店 Beisia Foods Park 壬生店 グランドオープン|ベイシア公式ニュースリリース(2026年6月15日)

Beisia Town|都市近郊の複合型生活拠点

Beisia Townは、食品スーパー(Foods Park)を核店舗としながら、ドラッグストア・カフェ・フィットネス・歯科など多様なテナントを組み合わせた複合型ショッピングセンター(SC)です。都市近郊の生活拠点としての展開を見据えた旗艦店であり、2026年3月に1号店がオープンしました。

Beisia Town 新狭山店(1号店)の概要

2026年3月25日に埼玉県狭山市にグランドオープンした、Beisia Townの第1号店です。ベイシアにとって2026年3月は営業開始30年目という節目の年にあたり、公式でも「これからの地域社会の暮らしを支える拠点づくり」という言葉でその意義が紹介されています。

項目内容
店舗名称Beisia Town 新狭山店
所在地埼玉県狭山市新狭山2-20-3
アクセス西武新宿線 新狭山駅北口から徒歩約10分
電話04-2936-7100
営業時間9:00〜22:00
定休日1月1日
店舗面積3,907平方メートル
駐車場179台
テナント数14社

参照:新フォーマット1号店となる「Beisia Town 新狭山店」3月25日グランドオープン|ベイシア公式ニュースリリース(2026年3月5日)

ワンストップショッピングの仕組み

新狭山店は2層建ての複合型施設として設計されており、1施設で生活に必要な幅広い用途を完結できる構成です。核店舗となるBeisia Foods Parkを中心に、スギ薬局・セリア・カフェ・フィットネス・歯科などが入居しており、買い物・健康・サービスを一度の来店で利用できる点が特徴です。

「食と暮らし」を1施設で実現するコンセプトのもと、日常の買い物以外の来店機会も生み出す設計となっています。休憩スペース「ひだまりコート」を設けるなど、滞在体験も重視した空間です。

参照:新フォーマット1号店となる「Beisia Town 新狭山店」3月25日グランドオープン|ベイシア公式ニュースリリース(2026年3月5日)

ベイシア新業態に関するよくある質問

ベイシアの新業態について、読者からよく寄せられる疑問にお答えします。

オトナリマートは現在何店舗ありますか?

2023年2月の実験店(伊勢崎ひろせ店)を皮切りに段階的な検証を重ね、2026年2月に本格展開の1号店(伊勢崎下道寺店)がオープンしました。最新の店舗情報は公式サイトからご確認ください。

参照:オトナリマート公式サイト

ベイシアの新業態はどのエリアで展開されますか?

各業態の展開エリアは以下のとおりです。

業態展開エリア
オトナリマート現在は群馬県が中心。2026年度に首都圏近郊、2027年度には東京23区内への展開を計画
Beisia Foods Park関東・甲信越・東海エリアを中心に展開中。郊外型からテナント型まで複数形態で出店
Beisia Town2026年3月に埼玉県狭山市に1号店がオープン
ベイシアの既存店とどう違うのですか?

従来のベイシアは広い売場面積・大量陳列・広大な駐車場を持つ郊外型大型店が基本形態です。新業態3業態との主な違いは以下のとおりです。

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比較項目従来のベイシアオトナリマートFoods ParkBeisia Town
規模大型小型中〜大型複合型SC
立地郊外ロードサイド都市部・駅前も視野郊外〜都市部都市近郊
主な客層ファミリー層単身・個食層食品重視の生活者幅広い生活者
特徴まとめ買い・大容量個食・少量・即食鮮度・食品特化ワンストップ生活拠点

参照:企業情報・店舗形態について|ベイシア

まとめ

ベイシアは「オトナリマート(小型・個食特化)」「Beisia Foods Park(食品強化型スーパー)」「Beisia Town(複合型・都市近郊の生活拠点)」という3つの新業態を並行して展開し、従来の郊外大型店では対応しきれなかった多様な生活者ニーズへの対応を進めています。

3業態はそれぞれ異なる生活シーンや商圏特性に応じて機能するよう設計されており、日々の個食ニーズにはオトナリマート、食品にこだわった買い物にはBeisia Foods Park、生活全般をまとめて済ませたい場合にはBeisia Townと、用途に応じた使い分けが可能です。

なかでもオトナリマートは、首都圏300店舗体制の構築という目標を公式に掲げており、2027年度の東京23区内への出店計画も発表済みです。ベイシアグループの最新情報は、公式サイトのニュースリリースページで随時ご確認ください。

参照:ベイシア公式サイト ニュースリリース・お知らせ

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この記事を書いた人

オイシルメディア編集部。
”「美味しい」を身近に。”をミッションに生鮮業界、スーパーマーケット業界に関する情報を発信していきます。
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