西友との経営統合や東証グロース市場への上場など、近年大きな動きが続くトライアルカンパニー。全国350店舗以上を展開し、事業規模を拡大している企業だけに、転職や就職を検討する際に気になるポイントの一つが年収です。
トライアルカンパニーは平均年収を公式には公表していませんが、公式求人サイトや転職サイトに掲載されている年収例を見ると、職種や役職によって給与水準に大きな差があることがわかります。
本記事では、店舗スタッフ・店長・本部職それぞれの年収例を紹介しながら、年収を上げる方法や賞与・手当・福利厚生についても詳しく解説します。
トライアルカンパニーの年収はどのくらい?

トライアルカンパニーの求人を見ると、店舗スタッフや店長候補などでは、初年度の想定年収が300万円台から800万円程度までと幅があります。
参考までに、国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」では、卸売業・小売業全体の平均給与が約409.6万円とされており、店長や専門職クラスの年収は、これと比べても高めのレンジといえます。
こうした年収の幅には、職種やこれまでの経験が関係しています。店舗スタッフでは未経験から応募できる求人がある一方、店長経験者や専門職では、経験や実績を踏まえて給与が決まるケースもあります。
キャリアによっては店長や本部の専門職で年収1,000万円前後を目指すことも可能ですが、入社時から誰もがこの水準になるわけではありません。
このように、トライアルカンパニーでは職種やキャリアによって給与水準が大きく変わります。ここからは、店舗スタッフ・店長・本部職に分けて、具体的な年収を見ていきましょう。
トライアルカンパニーの職種・役職別の年収

では、実際にどの職種・役職で、どのくらいの年収が見込めるのでしょうか。公開されている求人情報や年収例をもとに、店舗スタッフ・店長・本部職それぞれの給与水準を詳しく見ていきましょう。
【店舗スタッフ・売り場担当】初年度は300万円台〜、経験や職種で年収に差あり
トライアルカンパニーの店舗スタッフ・売り場担当では、職種や経験によって給与に幅があります。生鮮・惣菜スタッフの求人では、月給24万円台〜31万円程度で募集されている例があり、生鮮部門スタッフの想定年収は360万円〜800万円とされています。
給与は経験・年齢・能力などを考慮して決定されるため、同じ店舗勤務でも条件は一律ではありません。とくに生鮮分野では、これまでの経験や専門性が給与に反映されやすく、バイヤー経験者を月給38万円〜とする求人もあります。
未経験や経験の浅い人は300万円台からスタートするケースがある一方、スーパーや生鮮部門での経験を持つ人は、入社時からより高い給与が提示される可能性があります。
【店舗スタッフ・売り場担当】給与・年収例
- 生鮮部門スタッフ:月給25万5,000円〜30万5,000円
- 惣菜スタッフ:月給24万円〜31万円
※ 出典:トライアルカンパニー公式採用サイトおよび公開求人情報をもとに作成。なお、新卒採用の初任給は月給約22万円〜25万円で、学歴・勤務区分によって異なります。
【店舗マネージャー・店長】年収600万円台〜、役職や店舗規模で高年収も
トライアルカンパニーでは、店長や店舗マネージャーへの昇格によって大幅な年収アップを目指せます。たとえば、店長候補の求人では初年度年収400万円〜800万円と幅がありますが、年収例を見ると33歳・店長職で600万円、41歳・ゾーンマネージャー職で996万円と、役職が上がるにつれて年収も高くなる傾向が見られます。
また、別の求人では、店長就任で年収670万円、大型店店長で900万円、上級店長では1,000万円という例もあります。店長になれば一律で同じ給与になるわけではなく、担当する店舗の規模や役職、これまでの経験・実績によって、年収には大きな差が生まれます。
店舗スタッフとして入社した場合も、最初から高年収とは限りませんが、店長やエリアを統括するポジションへキャリアを広げていけば、600万円台から1,000万円前後まで年収アップを目指せます。
【店舗マネージャー・店長】給与・年収例
- 400万円〜800万円/店長候補(初年度)
- 600万円/33歳・店長職(入社5年目)
- 996万円/41歳・ゾーンマネージャー職(入社11年目)
- 670万円/31歳入社・32歳店長就任
- 900万円/40歳入社・40歳大型店店長就任
- 1,000万円/30歳入社・43歳上級店長就任
※ 出典:トライアルカンパニー公式採用サイトおよび公開求人情報をもとに作成。
【本部・専門職】600万円台〜商品開発では1,000万円以上の求人も
トライアルカンパニーの本部・専門職には、店舗運営とは異なる形で高年収を目指せる求人があります。なかでも商品開発は給与水準が高く、実績次第では年収700万円〜1,000万円以上とされているため、これまで培ってきた専門性や実績が収入に反映されやすい職種といえます。
さらに、高年収の求人があるのは商品開発だけではありません。経理などの管理系職種でも、幹部候補になると給与水準は上がり、経理課長候補では年収600万円〜800万円で募集されています。
こうした本部・専門職は、店舗で経験を積んで昇格していくキャリアとは少し性格が異なります。専門知識や実務経験を軸に採用される求人も多いため、他社で培ったスキルを活かして、より高いポジションからトライアルカンパニーに入社する道もあります。
【本部・専門職】年収例
- 700万円〜1,000万円以上/商品開発(実績による)
- 600万円〜800万円/経理課長候補
- 900万円〜1,200万円/会計部門責任者候補
- 600万円〜1,300万円/戦略人事
※ 出典:トライアルカンパニー公式採用サイトおよび公開求人情報をもとに作成。
スーパー業界で年収アップを目指すには?

年収アップを目指す方法は、店長やマネージャーへの昇格だけではありません。これまでの経験を活かしてより条件のよい企業へ転職したり、商品開発やバイヤーなど専門性の高い職種へキャリアを広げたりする方法もあります。
ここからは、これまでの経験を活かして収入を高めていく主な3つのルートを見ていきましょう。
① 店長・マネージャーへ昇格して年収アップを目指す
トライアルカンパニーで年収を上げる王道のルートが、店長やマネージャーへの昇格です。店舗スタッフとして経験を積み、売上管理や人材育成、店舗運営まで担うようになると、任される業務の幅が広がるぶん、給与水準も一段上がります。
ただし、店長に昇格すれば自動的に高年収になるわけではありません。担当店舗の規模や実績、マネジメント経験なども評価に影響するため、大型店の店長や上級店長といった上位ポジションへ進むことで、さらなる収入アップが見えてきます。
さらに、店長の先にはエリア・ゾーンマネージャーといったキャリアもあります。現場で培った経験を活かしながら役割を広げていけるため、店舗運営を軸に収入を高めたい人にとっては、有力な選択肢となるでしょう。
② 経験を活かして、より好条件の求人へ転職する
年収を上げる方法は、社内で昇格することだけではありません。スーパーや生鮮部門での実務経験がある人なら、その経験を評価してくれる他企業へ転職することで、今より好条件の求人に出会える可能性があります。
一方で、同じ職種名でも給与水準は企業によって大きく異なります。担当部門や役職だけでなく、店舗規模や求められる経験、賞与・手当なども含めて見ると、年収だけではわからない条件の差も見えてきます。
とくに生鮮分野は、精肉・鮮魚・青果・惣菜などの経験が評価されやすい領域です。現在の経験をどの企業で、どのポジションならより高く評価してもらえるのかを比べてみることが、収入アップのきっかけになるでしょう。
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③ 商品開発・バイヤーなど本部の専門職を目指す
収入を伸ばす方向性は、店舗でのキャリアアップだけに限りません。商品開発やバイヤーなど、本部の専門職へキャリアを広げる方法もあります。店舗で培った商品知識や売場づくりの経験に、仕入れ・数値管理・企画力などが加われば、より専門性の高いポジションを目指しやすくなるでしょう。
なかでも、本部職は担当する業務やこれまでの経験によって給与水準に差が出ます。商品開発やバイヤーのように売上や商品戦略に直接関わる職種では、専門性や実績が評価に反映されやすく、店舗勤務とは異なる形で収入アップにつながる可能性があります。
また、店舗経験を経て社内で本部へ進むルートだけでなく、これまでに培った商品開発や仕入れの経験を活かして他社へ中途入社する道もあります。現場だけにキャリアを限定せず、専門性を高めていくことで、年収アップの選択肢も広がるでしょう。
トライアルカンパニーの賞与・手当・福利厚生

転職先を選ぶうえでは、基本給や年収だけでなく、賞与や各種手当、福利厚生まで含めて確認しておきたいところです。トライアルカンパニーでは、昇給・賞与に加えて、職種や勤務条件に応じた手当、寮・社宅などの制度も用意されています。
最後は、公式採用情報や公開求人をもとに、収入や働きやすさに関わる待遇を項目ごとに見ていきましょう。
賞与・昇給
トライアルカンパニーでは、昇給・賞与の制度が設けられています。求人情報では、昇給年1回・賞与年2回とする募集が見られ、基本給だけでなく賞与も含めて年収が構成されます。
ただし、昇給や賞与の条件は職種によって異なり、評価や会社業績などによって金額が変動する場合があります。そのため、求人票を見る際は月給だけでなく、賞与を含めた想定年収まで確認すると、実際の収入イメージをつかみやすくなります。
また、昇格や評価によって基本給そのものが上がれば、その後の年収にも反映されます。店長や本部職など上位ポジションを目指す場合は、昇給制度とあわせてキャリアごとの給与水準も見ておくとよいでしょう。
各種手当
トライアルカンパニーでは、職種や勤務条件に応じてさまざまな手当が用意されています。公式の求人情報では、通勤手当や時間外手当のほか、資格手当、単身赴任手当などが設けられている募集も見られます。
これらの手当は月給とは別に支給されるため、条件に該当する場合は実際の収入にも影響します。とくに、通勤や単身赴任など仕事に伴って発生する費用の負担を抑えられる点はメリットです。資格を活かす職種では手当が上乗せされることもあり、基本給だけでは見えにくい待遇差につながります。
寮・社宅などの福利厚生
トライアルカンパニーでは、職種や勤務条件によって、寮や社宅などの住居支援を利用できる場合があります。転居を伴う入社や異動では住居の確保や引越しにまとまった費用がかかりますが、こうした制度があることで新生活の負担を抑えやすくなります。
たとえば、レオパレス借上の寮が用意されているほか、転勤時の引越し費用を会社が負担する制度もあります。
給与額そのものが同じでも、住居費や転居費の負担が軽くなれば、手元に残る金額には差が出やすくなるため、こうした支援も実質的な待遇を左右するポイントといえるでしょう。
このほか、育児時短勤務制度や慶弔見舞金、確定拠出年金制度なども基本的な制度が用意されており、生活面や将来を支える福利厚生が整えられています。
まとめ
トライアルカンパニーは平均年収を公式には公表していませんが、公開されている求人情報や年収例からは、職種や役職によって年収に大きな幅があることが見えてきました。店舗スタッフなら300万円台からのスタートが目安になる一方、店長やゾーンマネージャー、商品開発などの専門職では、実績次第で1,000万円前後を目指せる求人もあります。
年収アップを目指す場合は、店長・マネージャーへの昇格、経験を活かした転職、商品開発やバイヤーといった専門職へのキャリア形成など、いくつかの選択肢があります。あわせて、賞与や各種手当、寮・社宅などの福利厚生まで含めて確認しておくと、より実態に近い収入イメージがつかめるでしょう。
これから応募を検討する方は、求人票の給与欄だけでなく、役職や経験によってどの水準を目指せるのかという視点も持ちながら、自分に合ったポジションを探してみてください。


